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2016年:職場体験

2016年11月15,16日

美馬市立岩倉中学校の生徒4名が、
サンコーファーマシーへ職場体験にやってきました

メインイベントは漢方薬の   「紫雲膏」 と 「甘麦大棗湯」 
なんと手作りしてもらいました

元大学教授で弊社の学術顧問の庄子昇氏によるレクチャーで
なかなかできない(弊社の薬剤師でも作った経験があるひとは少ない)、
貴重な体験をしてもらえました




「紫雲膏」作り

1.紫雲膏(シウンコウ)を作ります。様々な皮膚病に使われ、外用の漢方薬ではポピュラーです。
2.まずはごま油を1時間くらいかけて熱します。180℃。。飛んで当たると火傷します。が、紫雲膏で治ります(笑)
3.そのあと、少し冷まして蜜蝋(ミツバチの巣から取ります)を加えます。豚や馬の油を入れる場合がありますが今回は入れていません。
4.次に生薬の当帰(トウキ)セリ科トウキ属植物の根を乾燥したものです。これを温度をキープしたまま投入します。
5.ふむふむ、作り方。結構時間がかかるのと、温度が大事で手が離せない。落ち着くまでお昼は過ぎそう。。
6.次に紫根(シコン)。これが紫雲膏を特徴的な濃い紫色にします。ムラサキという植物の根です。一気に入れると吹きこぼれるので、少しずつ投入。
7.液体の泡が落ち着いたら、こします。本当に熱いので要注意!
8.ボールに移して冷やすと固まっていきます。ここまで2時間近く。理科の実験でも2時間は続けてしないですよね。「疲れてない?」との問いに「おもしろいです!!」との生徒さんから返答。
9.さー、冷めました。色が変わってとっても鮮やかです!
10.台に取って、固形物が残っているのでへらで潰していきます。結構、力もいります。
11.軟膏容器に移します。これも空気が入らないように入れるのが難しい。生徒さんもだんだん慣れてスピードアップ!
12.テプラを貼って完成です!ひとり3-4個持って帰ってもらいました。
ちなみに買ったら1つXXXX円ですよー。1年は余裕で大丈夫です。馬・豚油を使っていないので匂いも変質もしにくい。みんなで使ってくださいね〜♪♪

「甘麦大棗湯」作り

1.甘麦大棗湯(カンバクタイソウトウ)を作ります。材料の生薬は、甘草(カンゾウ)、小麦(ショウバク)、大棗(タイソウ)です。各生薬を計ります。
2.計った水に生薬を投入し、30分ほどかけてゆっくり煎じます。
3.煎じ終わって、茶こしでこします。ウーロン茶のような色。香りは甘く、香ばしいような。さてさて味は、、、
4.生徒の第一声は
「うーん、なんだろう、、甘い!?」
そう、砂糖を入れなくて甘いのです。甘草は砂糖の数百倍の甘さがありよく食品にも使われています。ちなみに、大棗はナツメです。この甘みもあります。
5.庄子氏からどういう状態のひとに効く漢方であるか説明。心身の興奮状態をしずめる働きがあるといわれます。飲むと ほっ とする漢方です。
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