2014年:職場体験 2014年11月26,27日美馬市立脇町中学校の生徒3名が、サンコーファーマシーへ職場体験にやってきましたメインイベントは漢方の 「甘麦大棗湯」 と 「紫雲膏」 をなんと手作りしてもらいました元大学教授で弊社の学術顧問の庄子昇氏によるレクチャーでなかなかできない(弊社の薬剤師でも作った経験があるひとは少ない)、貴重な体験をしてもらえました 講義 まずは本部職員が、薬剤師の歴史や勤務先、最近の動向、薬学部や調剤薬局について40分ほど講義。 生徒さんはメモを取り、合間合間で質問も出て、とても積極的で熱心でした。事前に勉強もしてきたよう。えらい! 「甘麦大棗湯」作り 1.甘麦大棗湯(カンバクタイソウトウ)を作ります。材料の生薬は、甘草(カンゾウ)、小麦(ショウバク)、大棗(タイソウ)です。 2.庄子氏からどういう状態のひとに効く漢方であるか説明の後、材料の生薬を計ります。心身の興奮状態をしずめる働きがあるといわれます。 3.計った水に生薬を投入し、1時間近くかけてゆっくり煎じます。 4.煎じ終わって、茶こしでこします。ウーロン茶のような色。香りは甘く、少し香ばしいような。さてさて味は、、、 5.生徒の第一声は「あまーーーい!」そうなんです、砂糖を入れなくてこんなに甘いのです。甘草は砂糖の数百倍の甘さがありよく食品にも使われています。ちなみに、大棗はナツメです。この甘みもあります。飲むと ほっ とする漢方です。 「紫雲膏」作り 1.次は紫雲膏(シウンコウ)です。紫雲膏は様々な皮膚病に使われ、外用の漢方薬ではポピュラーです。 2.まずはごま油を1時間くらいかけて熱します。180℃。。飛んで当たると火傷します。が、紫雲膏で治ります(笑) 3.そのあと、少し冷まして蜜蝋(ミツバチの巣から取ります)と、馬油(名前のとおり馬の油です)を加えます。 4.次に生薬の当帰(トウキ)セリ科トウキ属植物の根を乾燥したものです。これを温度をキープしたまま投入します。 5.ふむふむ、生徒さんメモ。結構時間がかかるのと、温度が大事で手が離せない。落ち着くまでお昼は過ぎそう。。 6.次に紫根(シコン)これが紫雲膏を特徴的な濃い紫色にします。ムラサキという植物の根です。一気に入れると吹きこぼれるので、少しずつ投入。 7.液体の泡が落ち着いたら、こします。本当に熱いので要注意。 8.ボールに移し、こしたものを冷やします。ちょっとずつ固まっていきます。さー、あとひといき! 9.その間にやっとお昼休憩でお弁当。ここまで2時間。「大変だけど、おもしろい!!」との生徒さんの感想。理科の実験でも2時間は続けてしないですよね。 10.さー、冷えました。固くなりすぎないうちに次の作業! 11.台に取って、へらで固形物が残っているので潰していきます。この作業が結構大変。力も少しいります。 12.軟膏容器に移します。これも空気が入らないように入れるのが難しい。生徒さんもだんだん慣れてスピードアップ! 13.生徒さんからの質問や漢方や薬局の話をしながら、作業を進めてもらいました。保護者の方から「聞いてきて」と言われたのがあったようで、いろいろ細かい質問もいただきました。 14.テプラを貼って完成です!ひとり2−3個持って帰ってもらいました。ちなみに買うと1つXXXX円ですよー。「えーー!!!」と (^^ おじいちゃん、おばあちゃんにも使ってもらってくださいね〜♪♪